日常生活において身近なケガのひとつである「やけど」。皆さんも一度や二度は経験があるのではないでしょうか。そしてそのやけどがなかなか治らなくて、困ったことはありませんか?
やけどをしてしまった時の適切な対処法を知っているのと知らないのとでは大違い!ケガの治る早さにも大きく影響するのです。
そこで今回は、やけどをしてしまったらすぐにするべき応急処置の方法と、その後の傷が治りやすくなる目からウロコの方法をご紹介いたします。
やけどの応急処置で大切なこと
やけどをしてしまったらとにかく急いで冷やすことが重要です。鎮痛作用のほか、やけどの進行を抑えてその後の回復も早くなります。
身体の部位別冷やし方
手足ならば流水で、顔や耳のあたりなど流水で冷やすことが難しい場合には保冷剤をくるんだタオルを使用すると良いでしょう。できることなら氷水ではなく常温の水道水で流水を掛け続けることが望ましいです。
小さなお子さんや高齢者の方の場合
小さなお子さんや高齢者の方は、あまり冷やしすぎると低体温症などのリスクもありますので、適時調整してください。
冷やす時間は、やけどの度合いやその状況にもよるので一概には言えませんが、5分から15分程度が効果的です。冷水による鎮痛作用は五分程度であらわれるでしょう。
衣服の下をやけどした場合
ここで一つ重要なポイントがあります。衣服の下をやけどした場合には無理して服をとると、皮膚が剥がれてしまうことがありますので、衣服の上から冷やすことです。びしょ濡れになっても構いません。早急な対処をすることで、その後の治りにかなり影響します。応急処置が済んでやけどの痛みがひどい場合にはすぐに医療機関を受診するのが望ましいでしょう。
冷やしたあとの対処法は?
深いやけどをしてしまった場合にはもちろん病院へ行かなければなりませんが、痛みも割と収まり病院へ行くほどではない軽程度のやけどの場合には、市販の軟膏薬が効き目アリです。
- 大塚製薬のオロナインH軟膏 …… 殺菌効果が有り、傷口の化膿を防ぎます。皮膚が弱い方も安心して使用できます。
- ゼリア新薬のドルマイシン軟膏 …… 抗生物質を含み、傷口の化膿と感染を予防します。
軟膏薬
やけど以外のケガにも使えるので、常備しておいても良さそうです。火傷の場合は指先に負うことが多く、家事や水仕事をするのにチョットなぁという方や、抗生物質は使いたくない方もいらっしゃるかと思います。そこで、軟膏薬に頼らない方法や考え方を次の項目でご紹介いたします!
自宅で出来るやけどのその他の対処法は?
おすすめなのが、患部に絆創膏を貼ることです。「湿潤療法」と言われるものがありますが、切り傷や擦り傷の治療だけではなく、これはやけどの治療にも効果的であるとされています。
絆創膏を貼ることで注意することは
患部を乾燥させないようにすることで、傷跡が残りにくく、治りも早くなるというものです。
その際に消毒液をしようすることはNG。細菌だけでなく細胞も破壊してしまい、かえって治りが遅くなってしまいます。
絆創膏を貼る手当の仕方
水で流した患部に絆創膏を貼り、ようすを見ましょう。毎日取り替える必要はなく、剥がれてこなければ三日に一度交換する程度で十分です。患部がしっとりした感じになるのは傷を自己再生している証拠です。
広範囲や水ぶくれを伴うやけどの場合
この方法はあくまで軽いやけどに効果的な方法ですので、赤く腫れ上がったり、広範囲であったり、皮のはがれや水ぶくれを伴うやけどの場合は自宅で治療せずに病院へ行きましょう。
まとめ
やけどをしてしまったら、まずは流水で患部をしっかり完全に冷やすこと。そして傷の程度をみて医療機関を受診すること。軽いやけどの場合は絆創膏での「湿潤療法」が効果的!
今回はこの三点を深く掘り下げてお伝えしました。もしも自分や身近な人がやけどを負ってしまったら、正しい対処法を思い出して、落ち着いて行動するようにしてください。
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