長い子どもで0~5歳までの5年間ほど、同じ保育園に通うことがあります。慣れ親しんだ園を卒業して、いよいよ小学生になる子どもたち。
日々子どもの成長を見守ってきたため、寂しい気持ちはあると思いますが、スムーズに小学校の集団生活を送れる準備の援助をしてあげるのも、年長担任の大事な仕事の1つです。
ここでは、小学校に向けて年長さんの1年間で特にやっておくべきこと、心がけるべきことをご紹介します。
遊びを通してみんなの前に出て発表することに慣れさせる
保育園のなかでは1番年上になり、お兄さんらしさ、お姉さんらしさも出てくるころだと思います。
小学校では、クラス全員の前に立って、発表することも増えます。それに慣れさせるため、朝の会などを利用して、 1人ずつ指名し、前に立たせて発表する機会を少しずつ増やしてあげましょう。
「自分もやりたい!」と思えるように導く
最初は嫌がる子どももいるとは思いますが、友達が楽しそうにやっている姿などを見せ、上手な声かけをすることで、「自分もやりたい!」と思えるようになると思います。
園によっては、行事の一つに発表会があると思いますが、これも、保育士やお友達だけでなく、大勢の保護者の前で発表するため、良い練習の機会になることでしょう。
上手に発表できた際には、たくさん褒めてあげましょう。そうすることによって、子どもの自信になるのです。
チャレンジすることの楽しさに気づけるような遊びを取り入れる
保育園の中では一番年上であるため、年下の友達にはできないようなことも、自分たちはできると思ってしまいます。
しかし、小学校に行くと、新しいことが増え、できない自分が嫌で、チャレンジすることを避けるようになってしまう子どもも大勢います。
チャレンジから失敗も学ばせる
そのため、保育園でも、なるべく多くの新しいチャレンジの機会を与えてあげ、 失敗することは恥ずかしいことではないということに気づかせてあげることが大切です。
身支度を自分でできるようにする
これは、多くの保育園で取り入れられていることだとは思いますが、朝の登園時、お散歩に出掛ける際の準備、食事の準備など、少しずつ自分のことは自分でやれるようになる練習をしていきましょう。
何でも自分でやりたい時期ですが、少しでもうまくいかない時、今までは大人が助けてくれましたが、小学校にいくと、先生は1対1で丁寧に見てくれる機会は減ってしまします。
温かく見守る
保育士が「助けてあげたい…」と思ってしまうところをグッと我慢し、最後まで自分でやりきるまで温かく見守ってあげることも大切です。
これは、保育園だけでなく、家庭でも同じです。保護者にも、園ではこのような取り組みをしているということを説明したうえで、家庭でも練習をしてもらうよう声かけをしていきましょう。
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