広大な自然の中でのびのびと遊ぶことが理想とはわかっていても、都心のオフィス街の保育園が増えている現代社会では、子どもが自然環境に触れる機会も少なくなっています。
しかし、そんな中でも、保育士の 工夫一つで子どもが園の中で自然に触れることは可能になります。限られた環境の中で、子どもたちが自然に触れる楽しさを味わうことができる方法をご紹介します。
園庭やテラスで四季折々の植物を育てる
保育園の規模によって、できる規模は変わってきますが、 園庭や、テラスなどで、それぞれの季節に合った植物を育ててみましょう。
種をまいて花が咲くまでの過程
例えば花であれば、もちろん咲いた状態で、色や形、大きさなどを実際に見てお話しし合うということも大切ですが、種をまいてから花が咲くまでの過程を子どもたちと一緒に楽しむことも貴重な経験となります。
種をまき、水をやって、芽が出た時の嬉しさ、そしてやがて花が咲くときには喜びを一緒に味わうことができるのです。
自然物を使った製作活動
四季折々の自然物を製作活動に取り入れていくことも大切です。
落ち葉で製作
例えば、秋になるといろんな色、形の落ち葉があります。
お散歩などの際に、 みんなで見つけて楽しみ、自分のお気に入りの葉っぱを持ち帰って、それを製作活動に取り入れると、子どもたちは自分で選んだ葉っぱを使って作品を作る喜びを感じることができます。
外に落ちているものなので、子どもたちが触れるときは、安全な状態であるかというチェックは怠らないように注意しましょう。
天気を題材とした活動
園内にいると、外の天気の違いを感じることが少なくなってしまいます。
特に、雨の日には、園庭での遊び、お散歩などもできないため、「雨は嫌だ」「雨は嫌い」というマイナスのイメージを持ってしまいがち。
雨の日の工夫
しかし、『あめふりくまのこ』という歌を題材に、雨を見ながら雨つぶのザーザー、ぴちゃぴちゃという音を聞いてみたり、水たまりを一緒に見てみたりと、 雨の日も楽しいんだという気持ちに気づかせてあげるという活動の工夫も大切だと思います。
食育活動の工夫
実際の野菜や果物に見て触れるということも、自然環境を感じる1つの方法です。
食への興味が湧くような工夫
食育活動では、絵本やエプロンシアターによって食べることの楽しさを子どもたちに伝えることに加えて、実際に野菜を手にしてみることも大切です。
色や形をお話しし合ったり、切ってみるとどのような中身なのか見てみたり…。また匂いをかいでみることも良い経験になり、 自然を感じることと同時に、食への興味も湧くこと間違いなしです!
限られた環境の中、子どもたちが自然環境に触れ、楽しくたくさんの経験ができるように工夫を凝らしてみてください。 遊びや興味の幅が広がってくると思いますよ!
▼子どもの感性を刺激するには、保育士自身が楽しむことも大事!