保育園では、子どもたちがおもちゃや絵本を取り合ったり、ちょっとした言動によりケンカが起きてしまいます。
時に、手や口が出てしまい、ケガに繋がってしまうことも…。しかし、子どもが他の子どもと関わる中で、ケンカは成長の大事な過程であると言えます。
まだ未発達で、善悪の判断が難しい子どもたちのケンカに対する、保育士の上手な関わり方をご紹介します。
優しい口調でお互いの気持ちを聞いてあげましょう
ケンカが起こった時、頭ごなしに保育士が怒鳴ってしまうと、子どもたちのケンカはさらにヒートアップしたり、逆に、驚いて傷ついてしまうことがあります。
気持ちを落ち着かせてあげる
ケンカを見つけた際は、まずお互いにケガがないかを確認したのち、保育士は冷静に優しい口調で、何が起こったのか、なぜケンカになってしまったのか、お互いがどう思ったのかということを聞いてあげましょう。
子どもたちの気持ちを落ち着かせてあげるのが、まず最優先です。
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気持ちを受け止めたうえで、やっていいこと、悪いことを教えてあげましょう
例えば、ケンカによって手や口が出てしまった場合、ケガが生まれてしまった場合、あるいは、お友達にひどいことを言ってしまった場合に、その言動をしっかりと叱ることも大切です。
善悪の判断を教える
なぜそのような言動を取ってしまったのかということを聞き、受け止めたうえで、
「叩かれたらお友達痛いよ」
「お友達傷ついてしまうよ」
など、しっかりと善悪の判断についての声かけをしてあげましょう。
言い訳をする子どもへの対応は
「でも○○ちゃんが…」
などと、言い訳を並べる子どもも中にはいると思いますが、その場合は、
「もしそれを自分がされたらどう思う?」
など、 相手の立場になって考えるということも、効果的であると言えます。
「ごめんなさい」
としっかり言えることの大切さもしっかりと教えてあげられるといいですね。
仲直りの後、子どもたちが仲良く遊べるように促しましょう
仲直りをした後、ケンカをしてしまった子どもたちは遊びに入りづらい状況にあります。年齢が上がるにつれ、子どもながらに「気まずい」という認識を持つ子どもも増えてきます。
そんな時は、 子どもたちが遊びの輪に入りやすくなるように、上手に声かけをするなど促してあげましょう。
ケンカの後の笑顔
そこで子どもたちの笑顔を見ることができれば、大成功です! 子どもの気持ちは純粋で素直。そして、思考や言語が未発達が故、友達を傷つけてしまうこともあります。
そのような子どもの気持ちをしっかり理解し、受け止めることで、関わり方が変わってくると思いますよ。