子どもの成長に絶対に欠かせない事、それは「遊び」です。
最近では幼児期からの早期教育などが話題になっています。
もちろん、覚えの早い幼児期から英語や数を教えると習得も早く、「やるに越したことはない!」と思いがちですが、
幼児期に身につけていきたい「生きる力」や、「学ぶ力」というのは「遊び」から結び付いていくものです。
幼児期にいかに身体を動かして、手先を動かして、全身を動かして遊びに全力をつぎ込んだかが大切になってきます。
「どんな遊びを提供したら良いかわからない」「思い切り身体を動かして遊ぶ環境がない!」と言う方向けに、 手軽に楽しめる戸外遊び、室内遊びを紹介したいと思います。
広々戸外で、身体を動かそう!
広々とした公園や、園庭で身体を動かす遊びでオススメは「鬼ごっこ」です!
「そんなのありきたりじゃん!」と言う方もいると思いますが、道具も必要なし!シンプルだけど、身体を思い切り動かせます!鬼ごっこのバリエーションをいくつか紹介したいと思います。
- 「 シンプルな鬼ごっこ」
鬼を一人決めて、子をタッチし、タッチされると鬼が変わる。
シンプルな鬼ごっこはルールに一工夫が必要
※年齢が上がるに連れて、鬼をやりたいという気持ちが強くなりわざと鬼に近づいたり、鬼が特定の子ばかりを狙ったりと、全体で楽しめていない感が見られる事があります。
そんな時は、鬼の時間を数十秒に設定し、それを越えたら強制的に保育士が鬼になる!というルールを取り入れると、遊びがスムーズに、そしてスピーディーに進行します。
- 「 色鬼」
地域によっては呼び名が異なるそうです。鬼が色を決め、子はその色を探しに行くというルール。捜している間に鬼にタッチされるとアウト!
- 「バナナ鬼ごっこ」
鬼にタッチされた子は、両手を合わせて上にあげ、バナナのポーズで固まります。他の子がタッチをすると復活するというルール。(氷鬼と同じルール)
バナナ鬼ごっこのルールに一工夫
ただ、鬼が一人だと辛いので、鬼は数名、又は、時間を決めてチーム戦などで行うとスムーズに進められます。
- 「当て鬼」
ルールはシンプルな鬼ごっこと同じ!鬼はタッチの変わりにボールを子に当てる、というルールです。
鬼ごっこには他にも
- 「増やし鬼」
- 「けいどろ」
※地域によっては呼び名が異なる 「傷鬼」 など、様々なバリエーションがあります!
雨降りでも大丈夫!身体をがっちり動かせる室内遊び!
梅雨の時期や、雨が続くと室内での活動ばかりになってしまい、子ども達もストレスがたまったり、落ち着きがなくなるといった事があります。
身体を動かさないデメリット
身体を動かさないから食事も進まない、更には午睡時間になってもお目めパッチリ!なんて事、あるあるですよね!
室内でたっぷり身体を動かして遊べるゲームを紹介したいと思います。
- 「巨大オセロゲーム」
準備する物
準備する物は、段ボールを丸く切る。(直径20センチ程)その段ボールの片面を白で塗り、反対を黒で塗ります。それを大量に準備します。
巨大オセロゲームのルール
ルールは、準備した白黒段ボールを部屋中に広げて置く。子ども達は2チームに分かれる。(白チームと黒チーム)制限時間を設定し、(大体30秒~1分程度がベスト)その時間内に自分のチームの色に段ボールをひっくり返すという遊びです。
白か黒、段ボールの数が多いチームが勝ちとなります。 この遊びは短時間で子ども達が瞬発的に動くのでオススメです!
オススメ戸外、室内遊び!
ここからは簡単な説明つきで、戸外、室内で行えるオススメの遊びを紹介したいと思います。
- 「鬼ごっこ」
鬼ごっこのメリット
※戸外 様々なバリエーションがあるので飽きることなく行えます。道具いらずで、たっぷり身体を動かせます!
- 「けんけん相撲」
けんけん相撲のメリット
※戸外 ロープなどで円を描きます。これが土俵になります。片足を上げたまま、相手と押し合う相撲です。シンプルな相撲でも良いのですが、女の子や力の弱い子でも気軽に参加出来るのがポイント!又、バランス感覚なども養えます。
- 「新聞紙リレー」
新聞紙リレーは盛り上がる
※戸外 新聞紙を広げた状態で胸の部分に当てる。そのままの状態で走り、新聞紙が落ちないようにする。この新聞紙をバトン替わりにすると盛り上がります!
- 「ドッヂボール」
年少や2歳児のドッヂボールルール
※戸外 ルールはお馴染みのドッヂボール。年中、年長はそれで盛り上がれます。年少や2歳児であれば、コートを狭くし、ボールを転がして行うのも良いと思います。ボールを見て避ける動作も身に付くし、ドッヂボールの導入にもなります。
- 「巨大オセロゲーム」
※室内 参加する人数によって、オセロの数を増減、制限時間を調整すると良いと思います。
- 「貨物列車」
貨物列車のメリット
※室内 保育園では定番の遊びではないでしょうか?ジャンケンに負けたら勝った子の後ろに繋がっていく。 ピアノの音を聞いて身体を動かす、歌いながら身体を動かす、友達と繋がる、シンプルな遊びの中に、メリットが詰め込まれています。
- 「新聞紙ジャンケン」
※室内 新聞紙を広げ、その上に立ち相手とジャンケンをする。負けた子は新聞紙を半分に折り、その新聞紙に立ち、ジャンケンを続ける。小さくなる新聞紙にバランス良く立ち続け、新聞紙に立てなくなったら負けとなります。
- 「新聞紙ヘビゲーム」
※室内 一枚の新聞紙を細く縦に裂いていきます。その際、一番下まで裂くのではなく、下から2~3センチ残し、裂いた新聞紙の隣を反対側に裂いていきます。最期までちぎれる事なく裂き、長さ勝負をします。
まとめ
今回紹介した遊びはほんの一部ですが、改めて遊びを考えていると、一つひとつの遊びに子どもの成長に欠かせない動きだったり、考える力、友達との関わり方などが身につく要素がたくさん含まれている事に改めて気づかされました。
一つの遊びを提供する時に「この遊びを通して何を身につけさせていきたいか」などと、ねらいを明確にすると、子どもにとっても「ただの遊び」から「欠かせない遊び」になると思います。
人として必要な「生きる力」や「考える力」を身につけていくためにも、是非、幼児期にたっぷりと身体を動かす経験や、友達と関わる経験をさせていきたいものですね。