保護者の意向により、子どもが4歳からは幼稚園入園をさせる傾向が高まっています。
親と離れて保育士やお友達と生活することには慣れている反面、保育園での生活に慣れすぎて、幼稚園との違いに困惑してしまう子どもも少なくはありません。
そこで、幼稚園入園前の3歳児がスムーズに生活になじめるようにするために、保育士がすべき事をご紹介します。
身支度は自分でできるようにする
保育園では、保育士が何でも準備を手伝ってしまいがち。成長のことを考え、少しずつ自分でできることを増やすよう声かけをしながらも、つい手助けをしてしまうことがあると思います。
自分で最後までやり切れるように声かけ
しかし、幼稚園に行くと、朝の身支度、活動、食事の準備、帰りの支度などは、すべて自分でやることになります。
従って、 保育園では自分のことは自分で最後までやり切れるようになることを目標として、声かけをしていきましょう。できたときはたくさん褒めてあげることを忘れずに!
排泄を自分のタイミングでできるようにする
保育園では、トイレトレーニングの時期は個人差があり、それぞれの発達に合わせて行っていると思います。
多くの保護者は、幼稚園入園までにはパンツに移行できるよう計画的に行っています。それも含め、保育園では活動の後、睡眠の前など、活動の合間に排泄の時間を作り、そこで一斉に行くということをしていると思います。
1人でちゃんと排泄できることを確認してから
そこで、幼稚園入園に向けて、排泄の意を自分で伝え、自分のタイミングで行けるようになることも大切です。
初めのうちは保育士がついていってあげ、自分1人でしっかり排泄できることが確認できたら、1人で行ってみておいでと声をかけるのもいいと思います。
子どもたちの遊びを一歩下がって見守るよう心がける
今までは、どんな遊びも保育士が関わっていたと思います。しかし、幼稚園になると同じ年齢の子どもがさらに増えたり、遊びの幅も大きく広がります。
内気な子どもには遊びの輪へと誘導
そこで、子どもたちが自分で遊びを広げたり、他の友達と自然に関わり合っていけるよう、保育士は時には遊びに介入しすぎず、一歩下がって見守ることも大切なのです。
大人の介入なしに子どもたちが自然と輪を作っていくことを実感できます。
ただ、内気な子どもなど、まだまだ援助が必要な場合もあるため、そこは声かけをして気持ちを探りながら、上手に関わって遊びの輪へと誘導してあげましょう。
イスに座って行う活動を多く取り入れる
幼稚園になると、イスに座り、テーブルを使って行う活動も増えてきます。
そのため、走るなど動き回ったりせずに、じっとイスに座りながら集中して活動を行う練習を徐々に取り入れていきましょう。
遊びの中でイスに座る機会を増やす
朝の会や、絵本の読み聞かせ、おえかきや粘土遊びなどを利用して、うまく遊びの中でイスに座る機会を増やしていけるととてもいいと思います。
まとめ
子どもたちが幼稚園へとスムーズにステップアップできるよう、準備をするという意識を持ちながら保育を行うことも、保育士の大事な仕事の1つです。