東日本大震災を始め、火事、豪雨による水害など、自然災害はいつ起こるかわかりません。保育士には、このような災害から子どもたちを守る義務があります。
いざというときに、スムーズに対応できるように、日ごろから意識を持ち、訓練などを密に行うことが大切です。
訓練の方法なども含め、災害時の子どもの守り方についてご紹介します。
避難訓練の方法(保育士編)
まず、災害の種類別(例えば、火災、地震、水害など)に、避難訓練の計画書を作ります。日時、対象園児の数、保育士の数、想定される災害、状況などを細かく書きます。
避難場所を決める・持ちだすものを書き出す
例えば地震の場合、揺れを感じた時に子どもたちが一時避難するとしてふさわしい場所を決めておく。そして、外に避難する必要があった場合に、持ちだす必要のあるものを書き出しておく必要があります。
一度保育士で読み合わせをしておく
また、その後誰に連絡をするのか、子どもたちの移動の方法などを具体的に決め、一度保育士で読み合わせを行っておくことも必要です。
避難袋のチェック・緊急連絡先は随時更新
また、避難訓練に向けて、必要な道具、書類をあらかじめ備えておくことも大切です。例えば避難袋。
けがをしてしまった場合に処置に必要な道具は全て揃っているか、非常食の賞味期限は切れていないかなど、定期的に確認をしましょう。
避難時に保護者に連絡する必要があるため、緊急連絡先の一覧は、随時更新していく必要があります。
臨機応変に動けるよう備えておく
災害では、予期せぬことも起こり得るため、 基本的な流れは保育士全員が理解し、臨機応変に動けるよう備えておくことが大切です。
避難訓練の方法(子ども編)
災害が起きた際、子どもたちは不安になったり、パニックを起こしてしまう可能性があります。
そこで、訓練を通して、避難についてお話をする機会がとても重要になります。
遊び感覚でポーズの練習をしておく
例えば、地震の際は頭を手で隠して“ダンゴムシポーズ(体をうずくめる)”や“マットの中や机の下にかくれんぼ”、火災の際は“手はお口”などなど。遊び感覚で、ポーズの練習をすることも効果的です。
さらしを使えるように慣れておく
また、外に避難することが必要になった際、バギーだけでなく、「さらし」も役に立ちます。
「さらし」の結び方は、日ごろから練習していないとスムーズにすることができないため、子どもを実際に抱っこやおんぶをしながら、保育士も子どももお互いに慣れることが大切なのです。
日ごろから常に意識し、訓練を重ねることで、かわいい子どもたちを災害から守っていきましょう!
▼日頃の生活から事故防止のために気をつけていきましょう!
日ごろから意識することが大事!
いざというときに、スムーズに対応できるように、日ごろから意識を持ち、訓練などを密に行うことが大切です。
子どもにしっかり教える
子どもの安全を守るためにも、子どもにしっかり災害とはどんなものか、どう自分の体を守るのか。分かるまでを教えておきましょう。