5歳児という年齢は、保育園や幼稚園で言うと「年長児クラス」です。年長児として1年を過ごすと、次は小学生になるという大切な時期でもあり、そんな時期に子ども達にはどのような絵本を読み聞かせたら良いのでしょうか!?
今回は5歳児の発達段階や、その発達段階に合わせた絵本を紹介していきます。
- 5歳児にはどのような絵本を選べば良いのか!?
- 5歳時にオススメな絵本、ベスト5!
- 第5位「だじゃれどうぶつえん」著者:中川ひろたか
- 「だじゃれどうぶつえん」・・・一人で読む事もできる内容
- 「だじゃれどうぶつえん」・・・言語が豊かになる
- 第4位「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」著者:土屋冨士夫
- 「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」・・・トイレの自立に繋げる絵本
- 第3位「シニガミさん」著者:宮西達也
- 「シニガミさん」・・・年長児の心に響く絵本
- 第2位「いじわるなないしょオバケ」著者:ティエリーロブレヒト
- 「いじわるなないしょオバケ」・・・5歳児にベストな一冊
- 第1位「おしいれのぼうけん」著者:古田足日
- 「おしいれのぼうけん」・・・とても面白い絵本
- 「おしいれのぼうけん」・・・全77ページという絵本
- まとめ
5歳児にはどのような絵本を選べば良いのか!?
5歳時になると、「自分で文字が読める」「登場人物の気持ちを考えれる」「一冊の絵本から多様な考えが生まれる」といった特徴が見られます。
絵本を選ぶポイント
絵を楽しむ、保育士の読み聞かせを楽しむだけでなく、自分で読める絵本、ストーリー、メッセージ性のある絵本などを選ぶと良いでしょう。
5歳時にオススメな絵本、ベスト5!
第5位「だじゃれどうぶつえん」著者:中川ひろたか
タイトルの通り、ダジャレ満載のおもしろ絵本です。ペンギンがペンキを塗って、「ペンギンぬりたて」、ライオンがカレーを食べて「かライオーン!」など、主役の動物が様々なダジャレを紹介する絵本です。
「だじゃれどうぶつえん」・・・一人で読む事もできる内容
5歳児だと、一人で読む事もできる内容ですし、ダジャレの意味を理解できる年齢はなので、お父さんやお母さんと一緒に読んで笑って楽しむ事も出来ます。
「だじゃれどうぶつえん」・・・言語が豊かになる
幼児期に言葉遊びを楽しんでいる子は、将来言語が豊かになると言われています。
第4位「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」著者:土屋冨士夫
「もっちゃう」とは「もれちゃう」のことで、主人公の男の子がトイレ探しに奮闘するお話です。おしっこがしたい!と言ってデパートに入りますが、トイレは工事中、慌てて見つけたトイレも「キリン用」「コウモリ用」のトイレで届かなかったりと、バタバタする男の子。
「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」・・・トイレの自立に繋げる絵本
トイレの自立に繋げる絵本として活用したり、何より「もっちゃうもっちゃう」というフレーズが子ども達にはツボに入り、大笑いする一冊です。
第3位「シニガミさん」著者:宮西達也
タイトルだけ見ると怖い絵本というイメージを抱いてしまいますが、内容はとてもメッセージ性のある絵本です。
お腹を空かせたオオカミがある日、森で病気の子ブタを見つけます。オオカミは子ブタが元気になってから食べようと考え、自分の家で看病する事にします。しかし、子ブタはなかなか良くならず、そんなオオカミと子ブタを見つめている「シニガミ」がいます。このシニガミは二人の「死期」を知っている・・・という内容のお話です。
「シニガミさん」・・・年長児の心に響く絵本
この絵本には起承転結がしっかりとあり、絵本と言えど内容を考えながら見る一冊で、人を思いやる心や、命の大切さといった内容が含まれており、年長児の心に響く絵本です。
第2位「いじわるなないしょオバケ」著者:ティエリーロブレヒト
主人公のサラちゃんは、「絶対に触ってはいけない」と言われている、お母さんの大切な首飾りを触ってしまいます。すりと首飾りの糸が切れてしまい、部屋中に真珠が散らばってしまいます。「どうしよう・・・」と黙り込むサラを見て、お母さんが「どうかしたの?」と声を掛けると、「ううん。べつに・・・」と言って、正直に謝ることが出来ないサラ。すると、サラの口からオバケが出てきます。その後もサラはごまかしの言葉を言い続け、その度に口からはオバケが出てくるというお話です。
「いじわるなないしょオバケ」・・・5歳児にベストな一冊
5歳児にはなると「自分を守る嘘」というのが見られます。これは悪気があっての嘘ではなくて、発達段階において通るべき道です。そんな時期にこの絵本を読み聞かせると、子ども達の心には「良心」が芽生え、自然と「やってはいけない」という感情が生まれます。
5歳児という時期にベストな一冊でしょう。
第1位「おしいれのぼうけん」著者:古田足日
さくら保育園は、何度注意されても言うことを聞かない子どもは、真っ暗な押入れに入れられ、「ごめんなさい」と言うまで出してもらえない、というルールがあります。ある日、2人の男の子がふざけて先生に怒られ、真っ暗な押入れに入れられます。すると、押入れの奥の世界で、恐ろしい「ねずみばあさん」に遭遇し、そこから2人の押入れの世界での冒険が始まるというストーリーです。
「おしいれのぼうけん」・・・とても面白い絵本
5歳児という時期は先生の顔色を伺ったり、優しい先生、厳しい先生を見分ける術を得ています。そんな時期に読み聞かせると、子ども達は心の中でドキドキしながら絵本を見たり、2度、3度、繰り返し読み聞かせると、子ども達の見方や考え方のポイントが変わる、とても面白い絵本です。
「おしいれのぼうけん」・・・全77ページという絵本
又、この絵本の最大の特徴は、全77ページという絵本にしてはかなりの長編という点です。限られた時間で全部を読み聞かせることは難しい場合もありますが、ストーリー性を考えたり、内容の理解ができる5歳児は、「早く次が見たい」という期待を抱き、続きを待ちます。冒険や友情の物語として堪能できる一冊です。
まとめ
5歳児向けの絵本選びのポイントは、「自分で読める絵本」「ストーリーや、メッセージ性のある絵本」という点を抑えましょう。
言葉や文字に対する興味関心がかなり深まる時期なので、絵本を読み聞かせ、学習能力の向上や、想像力の向上、親と子のコミュニケーションの場として活用してください。