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子ども達が喜んだ保育に最適な本ベスト10

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保育士は毎日子ども達に絵本の読み聞かせを行います。

ただ毎日本棚にある絵本を適当に読み聞かせるのではなく、子どもの年齢、発達に見合った絵本、時には純粋に子ども達が好きな絵本、時にはメッセージ性のある絵本など、保育士は以外と絵本選びにこだわります。

今回は、子ども達が喜んだ、大好きな絵本をランキングで紹介します。

第10位「いやだいやだ」著者:せなけいこ

対象年齢は2歳児です。この時期というのは「自我の芽生え」の時期であり、何をやるにも「いやだいやだ」と子ども達は自己主張します。そんな子ども達にこの絵本を読み聞かせると、子ども達は自分の姿を見ているかのような目で食いついてきます。

2歳児の発達にピッタリな絵本

読み聞かせの最後に「みんなも嫌嫌する?」と子ども達に聞くと、「ダメ〜」という鉄板な答えが返ってきます。それなのに、1分後には子ども達は「いやだいやだ」の大合唱が始まります(笑)正に、2歳児の発達にピッタリな絵本です。

第9位「どうぞのいす」著者:香山美子・柿本幸造

うさぎが作ったイスにたくさん森の動物達がきます。うさぎの「どうぞ」という気持ちを素直に受け取り、置いてあった食べ物を動物達が全てが食べてしまいます。「何も無くなってしまったら後の人がかわいそう」という気持ちから、動物達は持っていた物をイスの周りに置いていきます。

対象年齢3歳児 「思いやり」を伝える絵本

思いやりや優しさを伝えるには持ってこいの絵本です。

対象年齢は3歳児で、この時期というのは玩具の貸し借りがまだ上手くできず、トラブルが絶えない時期でもあります。そんな子ども達に相手に対してどうぞという「思いやり」を分かりやすく伝える絵本です。

第8位「くらよんのくろくん」著者:なかやみわ

数色の中から、全く使ってもらえない黒色のくれよん。画用紙に他の色で描いた絵を黒で汚されたら困ると言われ、仲間外れにされてしまいます。

しかし、他の色で描いた絵を黒色で全てを塗りつぶし、シャープペンのお兄さんがシャープペンの先でその絵を削ります。すると、綺麗な花火が浮かび上がり、黒色にも役割があるという事を知ります。

対象年齢3歳児〜4歳程

仲間外れになり、切ない気持ちにもなりますが、ラストはハッピーエンドで終わり、それぞれに役割があるという事を知らせてくれる絵本です。対象年齢は3歳児〜4歳程です。

第7位「もこもこもこ」著者:谷川俊太郎

「もこ」「もこもこ」というセリフを多発するだけの絵本!

正直、何が面白いんだろうと疑問に感じる絵本ですが、0歳児〜1歳児にはなぜかバカうけな絵本なのです。

対象年齢0歳児〜1歳児 興味をかき立てるような絵本

独特な絵のタッチや、「次に何が出てくるのかな?」という興味をかき立てるような内容になっており、この本は読み手の口調を変える事で、全く違った見方ができる不思議な絵本です。

ちなみに私はこの絵本を最後のページから読み始めるという技を編み出しましたが、あまり子ども達にはヒットしませんでした(笑)それくらい遊び心に長けた絵本なのです。

第6位「もったいないばあさん」著者:真珠まりこ

昔ながらの昭和チックなおばあさんが家にやってきた!そして、何でも無駄にする男の子に向かってた「もったいないことしてないかい」と告げます。

捨てられるミカンの皮をお風呂に入れて「ミカン風呂」にしてみたり、歯磨きの際、出しっ放しの水を「もったいない」と教えたり、終いには、泣いている男の子に対して「涙がもったいない」という始末(笑)

対象年齢3歳児〜5歳児 生活の知恵を教えてくれる絵本

現代の「無駄使い」を指摘したり、生活の知恵を教えてくれる絵本です。対象年齢は3歳児〜5歳児で、この絵本をモチーフにした歌もあります。

第5位「じゅげむ」著者:川端誠

「じゅげむじゅげむごこうのすりきれ・・・」で有名な落語絵本です。 男の子を授かった親が、いい名前をつけようと、お寺の和尚さんに相談をすると、演技の良いものを全てが名前にしてしまいます。

子ども達にとって「落語」というのは馴染みの無いものですが、年中、年少児になると、全てのセリフを覚えてしまい、保育士を驚かせます。そして、保育士は覚えようとしても覚えられないのです(笑)

対象年齢4歳児〜5歳児 日本語の美しさを伝える絵本

言葉の面白さや、日本語の美しさを伝える絵本となっています。対象年齢は4歳児〜5歳児で、保育園や幼稚園では、発表会などで朗読として披露する園もあります。

第4位「ふまんがあります」著者:ヨシタケシンスケ

「大人は遅くまで起きているのに、どうして子どもには早く寝なさいっていうの?」「大人ってズルい」というセリフ・・・何とも的を得ていますよね(笑)そういった子どもの率直な不満を絵本です表現しています。

それをユニークに、テンポの良い返しで解決をしていく爽快な絵本です。

対象年齢4歳児〜5歳児 爽快な絵本

子どもの質問にたじろいでいるお父さん、お母さんにはぜひ一冊持っていて欲しい絵本です(笑)

対象年齢は4歳児〜5歳児で、この絵本を読み聞かせると、聞かせるというよりも子ども達との「そうだよ〜!大人ってインチキ〜!」という会話に保育士が「だって大人だもん!」というやり取りになって、楽しい一時になります。

第3位「ちょっとだけ」著者:瀧村有子

妹が生まれ、お母さんは妹につきっきり。主人公のなっちゃんは「自分はお姉ちゃんだから!」という気持ちで、自分のことは何でも自分で行います。

だけど、夜眠る時だけはお母さんには甘えたくなるのです。お姉ちゃんになった事の喜びや、悲しさ、切なさ、葛藤を描いた絵本。最後は赤ちゃんに少し我慢をしてもらい、お母さんがなっちゃんを抱きしめてくれます。

対象年齢3歳児〜5歳児程 心温まる一冊

とても心温まる一冊です。対象年齢は3歳児〜5歳児程です。特にこの年齢でお兄ちゃん、お姉ちゃんになるという園児達の心には響きます。先ほどの「ふまんがあります」の時とは大違いで、この絵本を読み聞かせている時には子ども達も真剣に話を聞いています。

第2位「スイミー〜ちいさなかしこいさかなのはなし〜」著者:レオ・レオニー

小学校の教科書にも掲載されている話です。 仲間を失い一匹となってしまったスイミーは、広い世界を知り、知恵と勇気を振り絞り、新しい仲間と共に大きな魚に立ち向かいます。

この絵本には「ピンチをチャンスに変える」「生きる力」「小さくても勇気を持つ大切さ」など、様々な事を伝えるきっかけが含まれています。

対象年齢は2歳児〜5歳児年齢に応じたメッセージに変わる

対象年齢は2歳児〜5歳児まで幅広く、年齢に応じて伝えるメッセージを変えられるという点も、この絵本の深み、魅力の一つと言えるでしょう。

第1位「あらしのよるに」著者:きむらゆういち

狼とヤギ、食う食われるの関係の2匹が、ある嵐の中で出会うことに。暗闇で姿の見えないお互いは会話のみで次の日に会う事を約束しました。そして姿を見た2匹はお互いが狼とヤギという事を知り、驚きますが、ここから2匹の友情が始まります。

年長児(5歳児)感動を与えられる絵本

この絵本はシリーズになっていて、最終巻では驚きと感動が待ち受けています。一見、保育園児には内容が難しく向いていないと感じますが、年長児(5歳児)にもなると、狼とヤギが仲良く出来ない!という所から入り、自然と物語に見入ってきます。シリーズを全ての読み終えると涙をする園児もいました。

子ども達にこれ程の感動を与えられる絵本はそうそう無いと思っています。ぜひ、家庭でも読み聞かせてあげたい一冊です。

まとめ

本の力は本当に凄いと感じます。話の内容が理解できる年齢はもちろん、まだ言葉を発せられない乳幼児までを楽しませられるというのは、素晴らしいです。

子どもに本を読み聞かせると「考える力」「想像力」「感受性」「好奇心」という力が養われます。

スマホやテレビゲームで子育てを行うのではなく、ぜひ、子ども達にたくさんの本を読み聞かせて下さい。