結婚や出産などで一度退職をしたものの、もう一度「保育士として働きたい」と思う人は多いでしょう。しかし、一度現場を離れたという不安もさることながら、自分で就職先を探しから応募の連絡、履歴書などの書類作成などやることが多く、正直、「やる気をなくす」ということにも繋がります。
今回はそんな保育士復帰を目指す方が少しでも楽になるように、履歴書の書き方を紹介します。私は保育歴12年で現在は主任保育士を勤めています。堅苦しくなく、それでもしっかりとした履歴書の書き方を主任保育士目線でアドバイスします。
基本的な情報はしっかりと記入する
一般的な履歴書は、「氏名」「生年月日」「現住所」「連絡先」を左側のページに記載します。ここでは特別気をつけることはありませんが、きれいな字で書く、印鑑ははっきりと見えるように押すなどの基本的な事には気を配りましょう。
一番に目を通す場所
採用担当者が一番に目を通す場所ではあるので、「自分の顔」という意識を持ちましょう。
学歴、職歴は正確に記入する
学歴や職歴というのは抜け漏れがないように注意しましょう。時系列の中で抜けている部分があると、すぐに突っ込まれてしまい、保育士という仕事は外部に配布する書類などの作成も多いので、このような「凡ミス」というのは結構目立ってしまいます。
日付を書く時の注意
一度下書きをし、入卒業、入退社の日付なども必ず確認してから記入しましょう。また、日付を書くときには和暦と西暦を統一することも意識しましょう。
免許、資格欄は空白を空けない!
免許、資格欄を記入するときのルールとしては、取得した順番に書くことや、資格、免許は正式名所で書くということです。
そして、ここでのポイントは、出来るだけ空白を空けないという事です。保育士の再就職を目指す人だとほとんどが、自動車免許、保育士資格、幼稚園免許は持っているでしょう。
趣味で取得した資格なども記入
免許、資格欄は7項目ほど記入できます。この3つ以外何も持っていないという人は仕方ありませんが、学生時代に取得した資格や趣味で取得した資格など何でも良いので、空白がないほうが見栄えが良いですし、会話にも繋がる、意外と保育の仕事に役立つという発見にもなります。
会話が広がる可能性も
私が保育士として働き始めた12年前の履歴書には工業高校出身だったこともあり、「3級自動車整備士資格」「乙類第4類危険物取扱者免状」なども記入しました。
面接時には「保育園で危険物は使わないな~」と笑い話になったり、整備士資格のことに関しては「機械のメンテが出来る先生は助かるね」などと話したことを覚えています。
このように、何かしら記入していることで会話も広がるし、「多彩な人間」「様々な可能性がある人」という見方ができます。免許、資格欄は出来る限り埋めるようにしましょう。
志望動機、趣味、特技は絶好のアピールポイント!
「アピールポイント!」とは言ったものの、履歴書作成で一番難しい部分がここです(笑)ですが、現場目線で考えると、一番重要視している部分でもあり、必ず目を通す場所でもあるのです。ここを上手く利用して自己PRすることで、数ある履歴書の中から光り輝く一通の履歴書となるでしょう。
まず、絶対に意識すべきことは、ここでも空白を作らないということです。しかし、分かっていてもなかなか筆が進まない部分なので、一つずつ細かく説明していきます。
志望動機の書き方
保育士としてその保育園で働きたいという思いは人それぞれで、書き方も人それぞれになりますが、書き方のポイントは
- 前向きな志望動機
- 自分がその保育園が求めている保育士像とマッチしているというアピール
- 絶対にこの保育園でないといけないというアピール
再就職する保育士の最も重要視するところ
主任保育士として現場目線で見たときに、最も重要視することは「なぜ保育士として働きたいのか」ということより、「なぜここの保育園で保育士として働きたいのか」ということです。
保育園は他にも多々あるので、その中で我が園を選んだ理由ということが重要です。
「ただ保育士として働きたい」「やる気はあります」「体力はあります」という抽象的なアピールよりは、「貴園の保育方針は保育内容に共感が持て、保育士として貴園の保育に携わりたいと思っています。」という内容の方が「ここで働きたい!」というアピールになります。
趣味、特技の書き方
新卒の場合、学生時代にやっていた部活動などがそのまま趣味特技として書くことが出来ますが、再就職の場合だとそのようにはいきません。ですが、「趣味、特技特になし」という書き方は避けましょう。ここでも空白はNGで、何でも良いので記入しましょう。
例えば
例えば「読書」と書くのであれば、好きな本や、その本の作者なども書くと良いでしょう。空白が埋まるだけでなく、具体的に本の名前や作者を書くことで採用担当者との会話が繋がる可能性もあります。
「ピアノ」と書く場合でも、いつから始めているのか、過去に出場したコンクールなども具体的に書くことで、読んでいてその人の凄さ、スキルの高さが伝わるものです。
まとめ
履歴書を作成する作業は考えるだけでも難儀な作業です。しかし、一番重要視されているのも履歴書と言っても過言ではありません。
特に応募者が殺到しているような人気な保育園であれば再就職者は不利な立場に立たされます。それでも、採用担当者の心を奪うような履歴書を作成することが出来れば、採用を勝ち取ることも十分可能です。
保育士は他の企業とは違って面接も重苦しい雰囲気ではありません。履歴書の無いようによっては会話も弾み良い雰囲気で面接が行えるので、履歴書作成のルールは守りながらも、堅苦しくない内容を意識しましょう。
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