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ママさん保育士が子育てと仕事を上手に両立する方法

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保育士という仕事は女性が多く働く場であり、その女性保育士の退職理由として多いのが「結婚」や「出産」です。産後、保育士に再度復帰するかというと多くの女性が復帰を諦めているという状況で、これが「保育士不足」に繋がる要因とも言えます。なぜ保育士として復帰しないかというと、「子育てと仕事の両立が難しい」という理由が圧倒的に多いです。

しかし、厚生労働省のデータによると、勤続年数が14年以上の保育士の2~4割は子育てと両立しながら保育士として働いているという結果が出ています。このデータから分かることは「子育てと保育士の両立をする方法はある」ということです。今回は、なぜ子育てと保育士の両立は難しいのか、子育てと保育士を両立させる方法を紹介します。

「保育士不足」という状況が、両立を難しくしている

「保育士不足」と聞くと、保育士が不足していることで、子どもの受け入れができなくなり、その結果、待機児童が増えるという認識でしょう。実はそれだけでなく、「保育士不足」は現場で働く保育士にもしわ寄せがきます。そのしわ寄せが子育てと保育士の両立を難しくさせているのです。

保育士一人に降りかかる仕事量が多くなる

保育士が不足している保育園は、必然的に保育士一人に降りかかる仕事量が多くなってしまいます。時間通りに業務を終えることが出来ない、そうなってくると預けている我が子を迎えにいくことも出来ません。又、保育士が不足していると、子どもが急な熱や病気になった際に休みにくい雰囲気だったり、最悪症状の軽さによっては病児保育に預けることを勧められ、子どもが辛い時に側にいられないということも出てきます。「保育士不足」は社会全体の大きな問題だけでなく、現場で働く保育士にも大きな影響をもたらし、子育てとの両立を難しくしているのです。

産休や育休がとりにくい場合

ほとんどの保育園では産休や育休は希望すれば取得することができますし、公立保育園なら100%取得が可能です。

産休、育休の取得よりも「退職」

しかし、こちらも保育士不足で悩む保育園であれば取得しずらい雰囲気だったり、実際に取得した後の風当たりが強くなったというケースもあります。そうなってくると、産休、育休の取得よりも「退職」を選ぶ保育士が多くなります。こういったことも、子育てと保育士の両立を難しくさせているのです。

体力的に辛い

保育士の確保が上手くいき、保育士不足ではないという状況の保育園もあります。それだと、子どもの急な病気にも対応できたり、仕事が分散されるから両立が可能だと思われますが、保育士の仕事が肉体的にとてもハードな内容ということがネックになる場合があります。

子育てと保育士の両立自体がキツイ

保育士の8時間勤務は常に動きっぱなしの状態です。子ども達が昼寝をしている間には書類を作成したりと、日によっては息つく間がないということもあります。そんな重労働をこなした後に子どもを向かえ、ごはんやお風呂、翌日の準備を行うということは容易なことではありません。慣れるまでに体が悲鳴を上げてしまいます。保育士不足以外にもこういった理由で、子育てと保育士の両立を諦める女性は多いのです。

子育てと保育士を両立させる方法は!?

冒頭でも離しましたが、保育士として長く働いている人の仲には、子育てとの両立が行えている人もいます。どのような方法で両立することが出来るのか紹介します。

公立保育園で働く

私立保育園と公立保育園の平均勤続年数を比べても、圧倒的に公立保育園の方が長く勤める保育士が多いです。それは、勤務時間の安定、昇給制度といった「公務員」ならではの高待遇が人気です。

安心して休みを取得できる

子育てとの両立という面では、公立保育園は産休、育休の制度もしっかりと整っており、保育士の欠員が出てもすぐに募集をかけて、臨時の保育士を採用するので、安心して休みを取得することができます。もちろん公立保育園で働くためには厳しい試験を乗り越えなければいけませんが、状況によっては、臨時職員として働くことも出来るので、子育てとの両立がやりやすいのです。

雇用形態を「短時間勤務」にする

正社員としてフルタイムで働くとなると、責任のある仕事を任されたり、仕事量が増えてしまいます。そうなってしまっては、お迎えの時間に間に合わない、急な休みの調整がしずらいなどの支障が出てきます。そこで「短時間勤務」という働き方を活用しましょう。

フリーの保育士として働く

4~5時間ほどの勤務なので、担任を受け持つことはなく、主にフリーの保育士として働くことが多いです。フリーの保育士であれば仕事量もそれほど多くないし、働く時間が決まっているので残業などもありません。フルタイムで働くよりは給与面は悪くなりますが、子どもが年中や年長になるまでの間とか、期限を決めて活用すると良いでしょう。

思い切って雇用形態をアルバイトやパートにする

先程の短時間勤務と少し似ていますが、アルバイトやパートという位置づけになると、受け持つ仕事が保育士の補助がメインとなります。アルバイトやパートとなると、掃除や雑用が主な仕事になりますが、余裕がある時や、やり方次第では保育士の手伝いや、作り物を作ったりと保育スキルを活かすこともできます。

休職期間を作りたくない場合

「保育士として働きたい、でも子どもがまだ小さいから・・・」という状況で、休職期間を作りたくない場合はこういった働き方も一つの方法です。

まとめ

「保育士不足」という状況は誰にとっても何のメリットもない問題で、早急に解決しなければならない問題だと感じます。保育士が足りていて、急な休みにも対応してくれる保育園も実際にはありますし、私が勤めている保育園は子育てにとても理解のある職場です。

しかし、残念ながら保育士の数が足りていないような保育園では、急な休みというのは大ダメージになります。それが声には出さずとも「休みにくい雰囲気」というのを作り出してしまうのです。ですが、子育てと保育士の両立は無理だと諦めないで下さい。働き方を少し工夫するだけで、両立はできます。産後の女性が保育現場に戻ることで保育士不足の解消にも繋がるので、ぜひ、自分のライフスタイルにあった働き方を見つけてください。