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主任保育士になるには

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保育園はその園のトップである「園長」の下に、「主任」「副主任」「リーダー」という役職の保育士が存在します。園によって、役職名は様々ですが、その保育園を支える園長を更に支える「主任保育士」はとても重要なポジションの存在です。

今回は、主任保育士がどのような業務を行うのか、そして、主任保育士になる方法や、必要なスキルなどを紹介します。

園の(縁の)下の力持ち

少し言葉遊びを交えてみましたが(笑)主任保育士は、一言で言うと「縁の下の力持ち」といった存在です。例えるなら、保育園は「大きな船」です。その大きな船の船長は「園長」、その船を動かす動力として「保育士」がいます。

しかし、保育士の息が揃わないと船は真っ直ぐ進む事は出来ず、船長の意図しない方向へ進んでしまいます。そのような事態を防ぐのが「主任保育士」であり、大きな船を漕ぎつつも、船長の意思をしっかりと理解し、それを船の動力となる保育士にしっかりと伝えているのです。

主任保育士がしっかりしていないと、大きな船は違った方向へ進んでしまう、つまり、保育園の運営が成り立たなくなるといっても過言ではないのです。

主任保育士の役割

「大きな船」で例えたように、主任保育士は園長からの指示を保育士に伝える、つまり「間に入る」というのが、一番の役割です。会社で言うなら「管理職」であり、保育現場に入るだけでなく、保育現場の管理も行わなければなりません。

保育現場で起きた事故の対応、保護者への謝罪はもちろん、新人保育士だけでなく、リーダー保育士やベテラン保育士にまでアドバイスや指導を行います。時には「憎まれ役」という言葉も使いますが、正にその通りです。

年齢が上、先輩保育士でも時には厳しい意見を発したり、園長のサポートに徹する、保育理念や保育運営を守るためには、心を鬼にする必要もあるのです。

主任保育士の給料は!?

そこまでの重大な役割、憎まれ役を行うのなら、給料は高いのか!?と言われると、実際はそうではありません。給料が低い事で有名な保育士ですが、主任保育士だからといって、特別給料が高くなるという事は残念ながら、そうそうありません。

「主任手当」というのは毎月支給されていますが、雀の涙程度で、「あぁ〜、自分は何で主任なんか引き受けたんだろう。。。」と嘆く日も少なくありません(笑)

主任保育士なんて誰もやりたくないのでは!?

主任保育士の役割、給料の実態を知って、それでも「主任保育士になりたい!」という人は少ないのではないでしょうか!?それでも、主任保育士には主任保育士にしかない「やりがい」というのもあります。

一般の保育士には、子どもと信頼関係を築き、日々の成長を感じるというやりがいがありますが、主任保育士のやりがいは少し異なります。もちろん、子どもの日々の成長にはやりがいを感じますが、主任保育士はクラス担任を任されたり、保育現場に入るという事は少なくなります。

ですが、運動会や発表会といった大きな行事の際は、主任保育士が先頭に立ち、進めていきます。子どもたちがいかに楽しく行事に参加できるか、日頃の頑張りや成長を、どうしたら保護者に伝わるか、といった事を考えながら保育士に指示を出し、行事に取り組んでいきます。

行事が成功した時の感動は、一般の保育士とは比べものにならない物があり、行事の成功が保育園の運営に大きな影響を与えているという点に、大きなやりがいを感じるのです。

保育士の成長が嬉しい

主任保育士のやりがいとして、「保育士の成長」がとても嬉しくなります。保育というのは計画通りに進まない事が多かったり、人間関係など、悩みを多く抱える職場です。そんな悩みを抱えた保育士をサポートしていき、楽しんで保育に取り組んでいる姿を見た時には、正直子どもの成長と同じくらい感動します。

一人ひとりの保育士の成長が、保育園の成長にも繋がるので、「人材育成」という点においては、とてもやりがいを感じるのです。

主任保育士になるには!?必要なスキルはある!?

同じ保育士でも、一味違ったやりがいを感じられる、保育園運営の大きな柱となる主任保育士。

その主任保育士になるために必要なスキルは、特にありません(笑)「主任保育士になるためには○○年勤続」「主任保育士になるための必須資格」という規定はなく、園によっては勤続5〜6年で主任保育士になるという事も珍しくありません。

ですが、やはり「誰にでも出来るものではない」という事は言えます。上司と部下の間に入るというのはとても気を遣います。時には部下に厳しい言葉を伝えなければならないし、時には部下の意見を上司にハッキリと伝えるという場面も出てきます。外部とのやりとりも多かったりと、精神的に参ってしまい、思わぬ病気になる人も見てきました。そういった覚悟の上で主任保育士を目指すなら、周りと同じ働き方をしていてはいけません。

園長にはハッキリと今後主任保育士になりたいという事を伝え、「主任研修」などにも積極的に参加し、主任保育士としての考え方などを学ぶと良いでしょう。主任保育士になってから主任保育士の考え方を学ぶと、つまずく事が多くなります。間に挟まれて正に精神的に参る事も出てくるでしょう。常に主任保育士になった時の自分を意識して行動する事が大切です。

まとめ

主任保育士の役割などを紹介しましたが、「過酷」と感じた方が正直多かったと思います。しかし、嫌々な気持ちで主任保育士をやっている保育園と、自らなりたいという気持ちを持って、主任保育士をやっている保育園を比べると、確実に保育の質にも差が見られますし、何より、保育士の育ち方に差が大きくでます。

今後、保育士の待遇が上がることや、様々な処遇改善が実施され主任保育士の待遇も上がる事を個人的に期待しています。保育園では働いている保育士さん、「目指せ主任保育士!」の気持ちを持って働いてみると、働く姿勢も変わってきますよ。