保育園と言えば「公立」と「私立」、「認可園」や「無認可園」というイメージが湧いてくるでしょう。しかし最近では株式会社や、NPO法人といった企業が経営する保育園も増加してきているのです。
一般的な保育園に比べて企業運営の保育園のメリットやデメリットを紹介します。
企業運営の保育園は何が違うのか?
まず頭に入れて欲しいのは社会福祉法人は「非営利団体」で、企業や会社は「営利団体」という異なる点があるという事です。
国は地方自治体からの補助金で運営を行う社会福祉法人に対して、企業や会社は、補助金などの優遇が少なく、自社の運営資金で保育園の運営も行わなければなりません。
保育の内容は変わらない
企業運営の保育園は、独自のカリキュラムを取り入れたりと「その企業のカラー」を出す事に特化していますが、保育の内容自体は大きく変わる事はなく、運営の仕方が大きく異なるのです。
株式会社保育園のメリットとは?
- 「待遇面が良い」
- 「運営方針が明確」
- 「保育士に対する待遇改善の姿勢が見られる」
株式会社の保育園は給料が良い
国や地方自治体からの補助金は無くても、大手企業にもなるとそれなりの資金が用意されています。
企業の考え方としては「利益を上げたい」という思いから、その為には保育士の質の向上、やる気を上げなければならない、という考えに繋がり、給与を上げる傾向にあります。
運営方針が明確
保育園の運営費は、その企業の資金であり、その資金というのは「株主」から集めているお金です。その株主に対して企業は、事業内容の説明や、収益率、といった会社の中身を公開しなければなりません。保育園の運営方針も公開する必要があり、その為、就職を考える際の目安にもしやすいのです。
保育士に対する処遇改善の姿勢がみられる
保育士がいなければ保育園の経営は成り立ちません。保育園の利益を上げる為に保育士は欠かせない存在だという事をかなり尊重しているのが企業運営の保育園です。
直接給料を上げる事は難しくても、社宅制度、家賃補助といった福利厚生の充実や、保育士の意見を取り入れ、働きやすい環境作りを積極的に行っています。
補助金だと「やりたくても出来ない」という事を、企業の資金だと自由に活かせるという点を利用し、処遇改善を柔軟に行っているのです。
株式会社保育園のメリットとは?
もちろんメリットの裏にはデメリットも存在します。企業運営の保育園のデメリットとして挙げられるのは、「営利目的に特化し過ぎる」という点です。簡単に説明すると「ブラック企業」の存在です。
- 「ブラック企業」
- 「ビジネス思考の強い保育園」
ブラック企業の保育園がある
企業によっては、利益を少しでもあげる為に、人員の削減、減給、サービス残業という実態も考えらえます。ここが「営利目的」という一番厄介な問題です。
そもそも保育園というのは非営利、社会福祉という観点の施設です。それが「ビジネス」という捉え方が強過ぎると、どうしても保育士に対する風当たりも強くなり、結果、子ども達にもしわ寄せが来るという事にもなります。
ビジネス思考の強い保育園があるh4>
先ほど、保育士の為に処遇改善を柔軟に行っていると話しました。実際には「保育士のために」と、一生懸命処遇改善を行っている企業も多々あります。
しかし、処遇改善を柔軟に行えるという点を悪く利用し、利益重視のビジネス思考の強い保育園も存在します。
まとめ
企業運営の保育園には魅力も多く、実際に働きやすい環境の整った保育園も多くあります。
しかし、逆手に取ったブラックな企業も存在するので、「企業運営の保育園が全て良い」という考えでは無く、「怪しいかも」という考えも少し抱く必要があります。
働きたい保育園の待遇、労働条件をしっかりと見極める事もそうですが、必要に応じて、保育専門の求人サイトや、コンサルタントの活用もオススメです。
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