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主任保育士が教える保育の仕事を長く続けていく秘訣

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私は専門学校を卒業して、保育士を11年続けています。今では主任を任される程になり、自分でもこんなに長く続くとは思ってもいませんでした。

この11年間、様々な理由で退職をする保育士を見てきました。3年や5年、1年で辞めてしまう保育士もいます。そりゃ保育士不足にもなるよ!と身を持って感じた事もあり、私も実際に辞めようと思った事はあります。

なぜこんなに【辞めたい】という気持になるのでしょうか!?その原因を知り、保育の仕事を長く続けられる秘訣を紹介します。

なぜ保育士は不足する程、離職者が多いのか?

保育士の仕事内容をザックリ話すと、「子ども達の保育」「書類作成」「行事の準備」などです。一般的な保育園は7時〜19時までの保育時間で、保育士の勤務時間はシフト制がほとんどです。大体8時間、もしくは1時間休憩の9時間拘束という勤務時間でその日一日何も起こらなければ他の一般的な職業とあまり差も無く、特に「大変」とは感じません。

保育士の仕事が大変と言われる理由

しかし、相手は子どもです。毎日予測不能な行動や、ケガをするという事も起きます。このように普段と異なる事が毎日のように起こり、その為上手く仕事が進められなかったり、仕事に追われ、残業という形が出てくる。これが保育士の仕事が大変と言われる所以です。

離職率をあげる原因

これだけ肉体的にも精神的にも負担の大きい仕事にも関わらず、それに見合った給料が頂けていないという点、人間関係が難しいという点も、離職率をあげる原因なのです。

保育の仕事を長く続けるための秘訣・・・

上記で話したように「過酷な労働条件」「給与面の低さ」「人間関係」が離職に繋がる大きな原因です。この原因を解消できれば、もしかしたら毎日楽しく保育という仕事に向き合えるかもしれません。この原因を上手く克服していきましょう。

過酷な労働条件を乗り越えるには!?

私は今の保育園に勤めた頃、以前勤めていた保育園よりも作成する書類の多さ、書類の内容が重複していたり、「無くても良いのでは!?」と感じる書類の多さに驚きました。

私は当時の主任や園長と相談し、書類の見直し、書式の手直しを加えて、簡素化できる部分はどんどん簡素化していきました。しかし、このやり方は自分で言うのも何ですが、余程の行動力と、勇気がないと出来ません。出来上がっている物を変えていくのは、相当な労力を要します。

自分の雇用形態を変える

一般的な考えで、労働条件が辛いと感じた時には「働き方を変えてみる」というのも一つの方法です。キツイから辞めるのではなく、今の雇用形態をパートなどに変えてみるのです。もちろんパートになれば給料は下がります。

しかし、パートという雇用形態であれば労働条件をこちらから提示する事も可能で、勤務の時間を指定する事も出来ます。今の職場の現状を変える事は難しいですが、自分の雇用形態を変える事で、変化を起こす事は可能なのです。

給料をあげるには!?

こちらも深刻な問題です。給料の低さに直面し「続けられない」という声もよく聞きます。こちらも何かをやったからと言って、給料がすぐにアップするという事は現実的ではありまえん。ですが、今の保育園事情は社会福祉法人だけではなく、大手企業が保育園運営を行ったりと、株式やNPO法人の参入なども増加しています。

企業運営の保育園

この企業運営の良い所は「福利厚生などの待遇が手厚い」という点です。給料自体は社会福祉法人の正社員とあまり変わりませんが、「家賃補助」や「社宅制度」といった処遇が設けられており、給料に上乗せされるという事があります。

もし、給与面で保育士を辞めようか悩んだ時には、企業運営の保育園も視野に入れてみるのも良いでしょう。

人間関係を乗り越えるためには!?

正直、どの問題よりも人間関係がとても厄介です。「一番怖いのは人間!」とは良くいった物です(笑)実は保育士は「うつ病」などの精神疾患を患う人も多く、その原因は人間関係がほとんどと言われています。

上司に相談しても変わらない

その職場の人間関係で悩み、仕事に集中出来ない、上司に相談しても何も改善しないようであれば、迷わず転職を勧めます。ですが、職を転々とするのはあまり気が進みません。

派遣保育士

そんな時に役立つのは「派遣保育士」です。派遣会社に登録し、自分の条件とマッチングした保育園を見つける。そして一番の強みは、1年契約の有期雇用なので、年度末に契約の更新があります。もし、その職場の人間関係に悩んでいたとしたら、契約を更新しなければ良いのです。

更に、もし働いた保育園がとても働きやすいと感じたら、契約更新を行い、時には正社員になれるという制度もあるので、かなりオススメな働き方です。

まとめ

現場で働く側の人間として、保育士には長くその職場で働いて欲しいと思います。しかし、辞める理由も分からなくはありません。保育士を辞めるのではなく、「保育士として働き続ける方法」はいくらでもあります。

今の保育業界は多種多様な働き方が存在するので、辞める前に一度踏みとどまる事で、「大好きな子ども達と過ごす」という道も開けてくるでしょう。