短大、大学、専門学校を卒業し、保育士として働く方の中には、「一人暮らし」を行う方もいるでしょう。社会人として自分で稼いだお金で生活するというのは、一つの夢でもあります。
しかし、保育士の給料は一般職と比べて「低い」という事は誰でも分かっている事です。そんな保育士という仕事をしながら、一人暮らしは出来るのか調べてみます。
保育士の給料でも一人暮らしは十分可能!!
結論から言うと、保育士の給料でも一人暮らしは可能です。とはいえ、保育士が一人暮らしを行うには、条件があります。それは、頂いた給料で、可能な生活水準を保つ事です。
収入と支出のバランスが大事
収入に見合った、賃貸物件を探す、食費や交際費を抑えるという部分を徹底する必要があります。一人暮らしは出来ると言いましたが、収入と支出のバランスをしっかりと計算できなければ、一人暮らしは不可能となります。
福利厚生を活用しよう!
現在、保育業界は深刻な「保育士不足」を解消しようと頑張ってくれています。しかし、給料が直接上がるという所には結びついていないというのが現実です。それでも、園によっては、「住宅手当」や「交通費の支給」を行っている所もあります。
家賃
一人暮らしにおいて、家賃の負担が軽減されるという事はとても大きい事です。又、毎月の給料に交通費がプラスされる事も、手取りの額を上げる手法の一つです。
就職を考える際には、こういった福利厚生にも目を向けると良いでしょう。
一人暮らしは大変!?
福利厚生に頼ったり、収入に見合った生活水準を保つ事で一人暮らしも可能だと話しましたが、一人暮らしで心配なのはお金の面だけではありません。
手を抜くと出費が増える
今まで実家で暮らしていた方が、一人暮らしを始めるとなると、食事、洗濯、掃除といった、家の事を全て一人で行わなければなりません。これが結構大変で、どこかで手を抜いてしまうと余計なお金が出てしまうことになります。
食事面で大変な事は!?
保育園で働くとなると、昼食は園で給食の提供があるので心配はありませんが、朝食と夕食は「自炊」する必要があります。
保育士という仕事は肉体労働
保育士という仕事は思っている以上に肉体労働で、帰宅した後は何もしたくないという程、クタクタな状態になります。その状態で夕食を作る、食器を片付ける、この作業がとても辛いです。仮に、毎回外食で済ましてしまうと、食費がかかり過ぎてしまいます。朝食を抜いてしまうと体調を崩す原因となり、病院代などでこちらも余分な出費となります。
食費の工夫が必要
保育士の給料で一人暮らしを行う際には、食費をいかに抑えるかが重要になるので、休日に作り置きをしておくなどの、工夫が必要となります。
洗濯はこまめに行う必要がある
次に洗濯。保育士は毎日、私服、ジャージ(園指定のユニフォームなど)、エプロンといった汚れ物が出ます。
サラリーマンのように、毎日同じスーツで出勤という訳にはいかないので、こまめに洗濯をする必要があります。洗濯は洗濯機が全自動で行ってくれるので楽ですが、終わった後に干す作業が、仕事終わりのクタクタな状態では辛いのです。
一人暮らしには苦労が多い
「コインランドリーに全てにお任せ」だとかなり楽にはなりますが、こちらも余分な出費となります。一人暮らしにはこういった苦労がある事も頭に入れておきましょう。
掃除は唯一、手を抜ける家事!
掃除に関しては毎日行う必要はありません。唯一手を抜ける家事だと言えるでしょう。
けれども、保育士は自宅にも仕事道具が多くあります。作り物や書類など様々です。ずっと放置しておくと「物置化」してしまい、急な来客の際に困ってしまうので、休日にまとめて掃除すると良いでしょう。
まとめ
保育士の一人暮らしは十分可能ですが、保育士の給料では生活する事で手一杯で、貯蓄に回すお金は微々たるものというのが現実です。
「一人暮らし」というと、どうしてもお金の心配が一番に来てしまいますが、今までやってこなかった家事を全て自分で行うというのが、実は一番大変なのです。
家事が上手く出来ていないと、出費が多くなる事も明らかなので、就職後、一人暮らしを考えている方は、実家にいる内に料理や、様々な家事を覚えておくと良いでしょう。