1歳児の子どもにはどのような絵本を読み聞かせたら良いのか、悩むお母さんも多いでしょう。普段から絵本のある家庭であれば、すでに絵本という存在を知り、楽しんでいるという子どももいますが、中には1歳児になって初めての絵本を手にするという子もいます。
数ある中から、1歳児に子どもでも楽しめる絵本を紹介します。
1歳児でも楽しめる、人気の絵本ベスト5!
第5位「いないいないばぁあそび」著者:木村祐一
もちろんストーリーや、絵本の内容なんて理解できるはずのないのが1歳児です。そんな時期でも「楽しめる絵本」が、「いないいないばぁあそび」です。
「いないいないばぁあそび」は小さい子の喜ぶツボ抑えた一冊
小さい子はお母さんや大人に「いないいないばぁ」をしてもらうと喜びます。その「いないいないばぁ」を絵本の中で、小鳥や犬といったキャラクターが楽しく演じてくれます。
最後はもちろん、お母さんやのいないいないばぁで終わりという内容で、子ども達の喜ぶツボをしっかりと抑えた一冊です。
第4位「あいさつしましょう」著者:ヒロナガシンイチ
言葉を覚え始める1歳児にとってピッタリの絵本です。
絵本を読み聞かせるのではなくて、子ども達に「こんにちは」と声をかけ、子どもから「こんにちは」という言葉を引き出したりと、「言葉遊び」を楽しめる一冊です。
「あいさつしましょう」は必要な言葉を覚えるのに役立つ
作中に出てくる挨拶の内容も「これあげるね」「ありがとう」という、生活に必要な言葉をばかりで、1歳児にとって必要な言葉を覚えるのに役立ちます。親子で読み聞かせを行うことで、「言葉のキャッチボール」が楽しく行えます。
実は1歳児という時期は「嚙みつき」が多い時期でもあります。特に友達が持っているおもちゃを勝手に取り、そこから嚙みつきに発展するというパターンが多く、この時期の子どもは「どのように、どんな言葉を使うのか」がまだ分かりません。
「貸して」「ありがとう」という言葉は1歳児からしっかりと教えてあげる事がとても重要なのです。
第3位「ねないこだれだ」著者:せなけいこ
タイトルの通り、「寝かしつけに苦労する子」を対象にした絵本のように思われますが、そうではありません。この本は怖さを引き出しながらも、「想像力」を向上させるポイントがいくつかあります。
子どもはオバケを怖がりますが、実はオバケが大好きです。それは「怖いもの見たさ」という心理が良く働くからです。
「ねないこだれだ」は寝かしつけに利用するのではなく、「想像力」を引き出す本
この本の内容は、夜なかなか寝ない子どもの元にオバケがやってきて、最終的にはオバケになってその子は飛んで行ってしまいます。この内容が理解できる子は、「寝ないとヤバい!」ともちろん感じ、寝かしつけに効果はありますが、「オバケになって飛んで行った」というこの後を、子ども達は自分なりに想像して楽しみます。
この絵本は「寝かしつけに利用する」という観点ではなく、読み終えた後に「オバケになったらどうなるのかな?」と子どもに問い掛け、「想像力」を引き出すと良いでしょう。
第2位「くだもの」著者:平山和子
この絵本の表紙には美味しそうなサクランボがたくさん描かれています。
ページを開くと様々な果物が出てきて、その果物の皮を剥き、子どもの心に「美味しそう」「食べたい」という気持ちを抱かせてくれます。
「食べる楽しさ」や「食べる喜び」を伝えられる一冊
「さぁどうぞ」と言って、果物を差し出す素振りを見せると、子ども達は手を伸ばしたり、口を開けて食べる真似をします。食のこだわりや、偏りが出やすい1歳児という時期に、「食べる楽しさ」や「食べる喜び」を伝えられる一冊です。
第1位「もこもこもこ」著者:たにがわしゅんたろう
こちらはとても有名な絵本です。セリフは「もこ」や「ツン」といった擬音ばかりなのに、なぜか子どもは夢中になって見ます。
「もこもこもこ」は摩訶不思議さが1歳児にオススメな一冊
大人が見ると「なんですかコレ!?」と感じるはずです。それでも子どもが夢中になって見るのは、頭で理解して見ようとする大人とは違い、子どもは「絵本を感じて楽しもうとして見る」からです。
これといったストーリーもありませんが、子どもが惹きつけられるような言葉や、絵に魅力を感じる、摩訶不思議さはありますが、1歳児という年齢には適したオススメな一冊です。
まとめ
1歳児の絵本選びのポイントは、「その子が興味を持った絵本」を選ぶ事です。1歳児は好みがハッキリと分かれ始める時期でもあるので、書店で「オススメ」と書かれている絵本でも、食いつかないという事もあります。
その子の感性で選んだ一冊は、何度読み聞かせても飽きる事が無い、宝物となるでしょう。