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話題になっている保育士の「働き方改革」についてわかりやすくまとめてみた

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「働き方改革」という言葉を最近よく耳にします。なぜこのような言葉が出てきたかと簡単に説明すると、一昔前のような「企業にとって都合が良く、全社員一律の働き方」という考え方では優秀な労働力が得られず、女性の社会進出、障害者の雇用、外国人スタッフの雇用も進めていかなければならないからです。

では、この「働き方改革」という言葉を一番当てはめなければならない職業が「保育士」です。ご存知の通り、保育士は給料が安い割には過酷な労働条件です。その結果、保育士不足、待機児童問題という事に至ったのです。

では、保育士に関わる「働き方改革」にはどのような事があるのか紹介します。

「働き方改革」の取り組み方とは

政府が「働き方改革」を打ち出したから、企業も揃って働き方を変えた訳ではありません。

保育園の働き方改革の取り組み

特に保育園の場合は、各園独自の「改革」を取り入れている所が多いのです。園によっても取り組み方や、考え方は異なりますが、「働き方改革」としてどのような取り組みを行っているのでしょうか。

処遇改善

保育士にとって、一番改革を起こして欲しいのはやはり「処遇」つまり、賃金の引き上げです。しかし、直接賃金を引き上げる事は難しく、それでも各園、補助金をうまく活用し、様々な取り組みを行っています。

改革後の組織図

今までの保育園の組織図は、上から「園長」「主任」「保育士」という3つの構造でした。しかし、改革後上から「園長」「主任」「副主任」「副主任補佐」「専門別リーダー」「保育士」という風に5つに細分化されました。

園によっては、細分化の仕方も、「専門別リーダー」という呼び名も異なりますが、細分化する事によって「手当て」を支給される保育士が増えたのです。 

hoikuma.hatenablog.com

改革後の「手当て」

今までは園長、主任のみ「手当て」がありましたが、今では副主任、副主任補佐、専門別リーダーという役職がついた保育士全てに手当てが付きます。このような形で、処遇改善に努めている保育園があるのです。

処遇改善もらえてる?

処遇改善手当をちゃんともらってますか?「実感ない」保育士がほとんどだと思います。平均で44,000円の補助金(東京都)を出しているけど、保育士は16,000円しかもらってません。実際、保育士にはほんの気持ちしか補助金が届いてません。とはいっても気持ちでももらえるのはまだ良い方なのかも知れません。というのも、

悪質な園があるみたいで、処遇改善手当はもらえるけど、その分「残業代がなくなった」「基本給を下げた」ところもあるみたいです。最悪ですよね。結局給料は上がらない状況が続いているみたい。

でも、園は補助金もらってるんですよ。その手当てはどこへ消えているのか・・・。

処遇改善手当を明細に書いてくれる、明確に支給してくれる園のほうが透明性が高くて安心できる気がしてたけど、基本給下げたら意味ないですよね。転職先選ぶ時は、基本給が高いとか、手当て充実というのは当てにならないので、ボーナスも含めたトータルで見ないと危ないです。

保育士不足の今、国や自治体が頑張っても園の経営陣は何を考えているのかさっぱりわからないので、転職サイトに保育士から評判の良い求人紹介してもらわないと良い転職はできないですね。

私が使ってみて良かった転職サイトは保育士バンクですが、誰にでも良いかわからないので、自分で選んでみてください。

hoikuma.hatenablog.com

AIを取り入れる

こちらも有名な改革です。今の保育士事情は深刻な「保育士不足」です。しかし、保育現場は予定と違う事が常々起こり、嫌でも人出が欲しいのです。

そこで取り入れているのが「AI」です。保育士は子どもを保育する仕事の他にも、保育風景を撮影し、それをおたよりに添付したり、ホームページ上で掲載したりと、結構手間のいる仕事も兼務しています。ただでさえ膨大な書類作成に追われているにも関わらず、このような仕事は正直苦痛です。

AIに任せる作業とは

しかし、保育園での様子を見られない保護者の事を考えると、必要な仕事でもあります。その写真の整理や仕分けの作業をAIに任せるという保育園も実在します。この仕事を自動でやってくれるだけで、保育士からしたら、書類作成や保育準備にあてる貴重な時間の確保になるのです。

乳幼児突然死を防ぐ

乳幼児突然死というは、これと言った原因が解明されておらず、保育園ではかなり恐れられている問題です。

0歳児〜2歳児の午睡時間には必ず保育士が数分おきに呼吸チェックを行います。0歳児は5分、1歳児は10分、2歳児は15分、この感覚で保育士が一人手を取られています。

AIで呼吸チェック

子どもの午睡時間、保育士は休憩中ではありません。その日の日誌を書いたり、子ども一人ひとりの連絡帳を書いたりと大忙しです。その呼吸チェックをAI導入で簡素化しようという事も考えられています。

AIの呼吸チェックでのメリット

ただ、AI任せという訳でなく、もちろんその保育室には必ず保育士が在中します。しかし、この時間に集中して連絡帳が書けるという点はメリットに感じているという多くの声が聞かれているのも事実です。

まとめ

「働き方改革」とは、政府が「こうしなさい」という指示的な部分もありますが、保育業界においてはすでに取り入れているのが園も多いです。

上記で紹介した働き方改革以外にも、働き方として正社員だけでなく、パートや短時間勤務の保育士が増えているのも一つの改革です。保育業界において働き方改革とは、「働き方や考え方は多様化しても、目指すべき目標は一様」という必要があるのです。